人事を尽くして天命を待つ、の本当の意味。

じんじをつくしててんめいをまつ【人事を尽くして天命を待つ】

〔胡寅「読史管見」〕
 
人としてできるかぎりのことを実行し、その結果は天の意思にまかせる。

出典 三省堂大辞林 第三版について

 

 

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運勢、ラッキーアイテム、方位、アドバイス

 

日々いろいろな媒体、さまざまな占術で、あれこれいろいろなことが言われていますが。

 

 

結局のところ、日頃の行いがすべてです。

 

運勢の流れや方位など人間の力の及ばない大きなチカラのお話は、日頃の行い・日々の心がけを全うした後でのお話です。

 

 

自らの日頃の行いを省みて正す努力をせず、ただテレビや本で見聞きしたことを右から左でしてみる、という姿勢は本末転倒。

 

これでは神さまのバックアップは望めません。

 

 

 

日頃の行いの規範としては、仏教の十善戒(じゅうぜんかい)がわかりやすくてよいでしょう。

 

 

すなわち、

 

不殺生 みだりに殺生をしない

 

不ちゅう盗 与えられていないものを自分のものとしない

 

不邪淫 不倫など道徳に外れた関係を持たない

 

不妄語 嘘をつかない

 

不綺語 中身のない言葉を言わない

 

不悪口 乱暴な言葉遣いをしない

 

不両舌 仲たがいをさせるような言葉を言わない

 

不けん貪 激しい欲を抱かない

 

不しんに 激しい怒りを抱かない

 

不邪見 因果の道理を無視した、誤った見解を持たない

 

 

 

逆に、これらの反対をすれば、新たにカルマを積むことになります。

 

 

 

とはいえ我々も聖人君子ではなく、ひとりの人間。 

 

時には激しい怒りを抱いたり、乱暴な言葉遣いをしたり誰かの愚痴や悪口を言うこともあるでしょう。

 

しかしここで大事なことは、それらのネガティブなエネルギーに自分ごと引っ張られてしまって継続的にマイナスな状態に陥るような状態を、防げるようにしておくことです。

 

つまり、自分から自分の身を守ること、自分で自分をコントロールできるようにしておくということ。

 

 

これは何も「自分の感情を抑圧する」という意味ではありません。

 

 

嫌な気持ち、辛い気持ち、悲しい気持ち、不快な気持ちに、自分を乗っ取られないようにしておくということです。

 

 

また、十善戒はあくまで「してはいけない」のルールブックなので、これにプラスして、例えば「感謝の気持ちを持ち、それを言葉にして伝える」「落ちているゴミを拾って捨てる」「笑顔で人に接する」「常に誠意を持って人に接する」など、積極的に自分から働きかけるポジティブな言動も行うとよいでしょう。

 

 

 

自分の波動を高く設定し、よい行いを心がけること。

これが人生を好転させる最速の最適解です。

 

 

 

こうした心がけを全うした後で大きなチカラの助けを得るようにすると、人生は大きく変わります。

 

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